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「国民年金の学生納付特例制度」とは?申請?追納?払ったほうが得?

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20歳になったら国民年金保険料支払わないといけないんでしょ…まだ学生だから経済的にキツい…

20歳になると、全ての人が国民年金保険料を支払わなければならなくなります。

例え、大学生や専門学校生などの「学生」であろうと支払わなければなりません。

しかし、学生であれば「国民年金保険料の学生納付特例制度」という制度を活用すれば、国民年金保険料の支払いを後ずらしすることができます。

今回は、「国民年金保険料の学生納付特例制度」について徹底的に解説していきます。

制度の仕組みや申請の仕方、メリット、追納の仕方、追納しないとどうなるのか、追納するべきタイミングなどを知りたい人や、追納するべきかどうか迷っている人は絶対必見です!

この記事でわかること(概要)
  • 制度を利用すると、20歳以上の学生期間の国民年金保険料の納付を10年間待ってくれる
  • 制度適用翌年から2年以内に支払えば、割増料金(利子)がかからない
  • 市区町村や年金事務所などで申請が可能
  • 追納したい場合は年金事務所に電話などで申出する
  • 社会人2年目に一括して追納するのがオススメ(節税効果大)
  • 追納しないと、年金が満額もらえない
  • 追納しなくてもOKだけど、75歳以上生きるつもりなら追納したほうが圧倒的にお得

国民年金保険料の学生納付特例制度とは?

すべての日本国民は、20歳になったときから例外なく「国民年金の被保険者」となります。

国民年金の被保険者には次の3つの区分があり、学生であれば通常は「第1号被保険者」となります。

国民年金の被保険者区分

  • 第1号被保険者日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の自営業者、農業・漁業者、学生、無職の人とその配偶者(配偶者は、2号3号のいずれにも該当しない人)
  • 第2号被保険者:会社員・公務員(厚生年金保険や共済組合等に加入している)
  • 第3号被保険者:2号被保険者に養ってもらっている年収130万円未満の20歳以上60歳未満の人

第1号被保険者に区分されると、国民年金保険料を1ヶ月あたり約16,000円程度支払わなければなりません。(毎年保険料の改訂があるしまとめ払いや追納によって値段は変動する)

ですが、そんなに稼いでいない20歳以上の学生であれば、学生の期間分の国民年金の支払いを10年間待ってくれる(制度適用後翌年2年間以内に支払えば国民年金保険料の割増(追加料金)無し)のが、この制度です。

国民年金保険料の学生納付特例制度のメリットとは?

  • 20歳以上の学生期間分の国民年金保険料の支払いを最大10年間待ってくれる
  • 制度適用を受けた翌年から2年以内に追納すれば、割増料金なし

「学生なのに毎月約16,000円もの大金を国民年金保険料に出せるか!!」

という人はぜひぜひ利用してもらいたい制度です。

国民年金保険料の学生納付特例制度の対象者は?

日本国内に住む20歳以上60歳未満の「高校・大学・専門学校・認可学校などの学校」に通う学生本人の所得が基準以下の人が対象。

  • 一般の学生(扶養者なし):118万円+社会保険料控除等
  • 扶養者がいる学生:118万円+扶養者人数×38万円+社会保険料控除等

一般的な「学生」といわれている人であれば、ほぼ該当します。

バイトしていたり起業していて稼ぎまくっている人は対象外です。

また、上の所得審査には、家族や親族などの所得は関係ありません。学生自分自身の所得だけがチェックされます。

国民年金保険料の学生納付特例制度を利用するためには?

  1. 国民年金保険料学生納付特例申請書
  2. 年金手帳または基礎年金番号通知書
  3. 学生証(郵送の場合は写し)または在学証明書
  4. (退職した人が特例を受ける場合は、雇用保険受給者証、雇用保険被保険者離職票等の写しが必要)

を持って、次のいずれかの窓口で申請を行う

  • 学生本人の住民登録をしている市区町村役場の国民年金担当窓口(郵送可)
  • 最寄りの年金事務所
  • 在学中の学校(ごく一部の学校のみ対応可能)

申請書と学生証等と年金手帳等を持って、窓口に行けばサクッと申請を済ませることができます。郵送でも申請可能です。

申請後、日本年金機構で審査が行われ、承認通知書が届いて始めて制度適用です。

制度は、年度単位で適用されます(申請同年4月〜翌年3月)

国民年金保険料の学生納付特例制度の申請期限は?

申請年度期間分:申請年4月〜申請年から2年後の5月末

具体例:2019年4月〜2020年3月分→2019年4月〜2021年5月末までに申請

※すでに国民年金保険料納付済みの期間は、特例期間対象外。納付金の返還等無し。

制度は、年度単位(4月〜翌年3月)で適用され、申請についてはその年4月〜2年後の5月末までに行えばいいです。

申請を忘れてた!!という人も、さかのぼって制度申請することができますので安心してください。(すでに国民年金保険料を払った部分については制度対象外となりますが…)

特例を受けた部分の国民年金保険料を払わないとどうなるの?(追納しないとどうなるの)

  • 制度適用後の翌年から起算して10年以内に追納しないと、将来もらえる年金(老齢基礎年金)の金額が下がる
  • 制度適用後の翌年から2年以内に支払わないと割増料金がかかるし、10年以内に支払わないと支払い自体ができなくなる

特例を受けた期間については追納をしていなかったとしても「国民年金保険料を支払った」とみなされ、年金受給資格に必要な年数(老齢基礎年金:10年以上、障害基礎年金:事故発生前々月までの1年間に国民年金保険料未納無しまたは3分の2以上の期間払っている)に組み込まれます。

ただし、追納をしないと老齢基礎年金の受給金額の計算において、「国民年金保険料を支払っていない」とみなされ、もらえる年金が減額されます。(老齢基礎年金を満額ほしければ、40年の国民年金保険料納付期間が必要。原則20歳以上60歳未満の全ての期間が必要)

また、制度適用後の翌年から2年以内に支払わないと割増料金が加算されます(年々増加)し、10年以内に支払わないとそれ以降はその期間の国民年金保険料分を支払うことができなくなります。

ムダに3年以上支払いを引き伸ばして割増料金を払ったり、10年以内に支払うのを忘れて将来もらえる年金の額が引き下げられたりするのはバカバカしいので、社会人になったら、すぐに納付書を取り寄せてサッサと支払いを済ませましょう。

おすすめは、社会人2年目の納付です!納付分に対して節税できます!

特例を受けた部分の国民年金保険料っていつ支払うのがお得なの?(節税効果)

  • 卒業後して2年目(会社員・公務員・自営業2年目)に追納するのが一番お得。
  • 1年目だと、節税(社会保険料控除)が最大限できない可能性がある
  • 3年目以降だと、国民年金保険料自体に割増料金がかかってくる

会社での年末調整や確定申告の際に、国民年金保険料追納の支払証明書を添付するなどして、社会保険料控除と言う名の節税をすることができます。

  • 追納金額:384,000円(国民年金保険料16,000円を24ヶ月分納付したと仮定)
  • 所得税分(15%):57,600円(=384,000円×15%)
  • 住民税分(5%):19,200円(=384,000円×5%)
  • 減額(還付)金額:76,800円(=57,600+19,200円)

1年目であれば、所得はざっくり3分の2(給与の支払い:5月〜12月の8ヶ月分)となり、よほど給料の高い会社でなければ社会保険料控除を最大限受けることができませんし、3年目以降の支払いになると国民年金保険料自体が割増となります。

なので、卒業後2年目に追納を行うのがベターと言えるでしょう。

ぶっちゃけ、追納したほうがいいの??

  • 75歳以上生きるつもりなら追納しておけ!もらえる年金の額が年間約40,000円もアップする。
  • 75歳よりも早く死ぬなら、追納すると損。
  • 年金システムの崩壊とか限界とか、受給年齢の引き上げとかになってくるとまた別問題。

学生納付特例制度を受けた期間の国民年金保険料の納付は義務ではありません。なので、追納をせずに放っておいても、自分の年金の額が引き下げられるだけです。

んで、「ぶっちゃけ追納したほうがいいの?できるなら払いたくないんだけど。」

って意見が大多数だと思います。

  • 国民年金保険料を1ヶ月分納付すると、1年間でもらえる年金の額は1,625円増加(2019年度現在)
  • 学生納付特例制度を受けた期間(24ヶ月)分の国民年金保険料を追納すると、年間でもらえる年金の額が約40,000円増加(39,000円=1,625円×24ヶ月)
  • 追納金額384,000円と仮定(国民年金保険料16,000円を24ヶ月分納付したと仮定)
  • 9、10年間年金をもらえば追納分の金額を回収でき、それ以上生きれば、追納しなかった場合と比べて年間約40,000円も年金の額がアップする。

なので、75歳よりも長生きするつもりなら、追納をしておいたほう圧倒的にお得ということです。(通常通り65歳から年金を受給する場合)

まあ、年金システムの崩壊とか限界とか、受給年齢の引き上げって話になったらまた別問題ですが…

特例を受けた部分の国民年金保険料を払うためには?(追納するには)

  1. まずは最寄りの年金事務所に電話などで申し出
  2. 国民年金保険料追納申込書」などが送付されてくるので、記入して返送
  3. 納付書が送られてくるので、コンビニや金融機関で納付をする

こちらがアクションを起こさずにただ待っていても、特にお知らせとかはありません。

こちらから年金事務所に電話などをして、納付の申し出を行う必要があります。

まとめ

学生のうちはぜひこの「国民年金保険料の学生納付特例制度」を利用して、国民年金の支払いを後ずらしし、75歳以上長生きするつもりであれば社会人2年目で一気に支払いましょう。

そうすることで、この制度を最大限活用することができます。